カウントダウン

風が、私を車道へ押し出そうとして、私は恐くなって両足を地面につけてちゃんと立った。カウントダウンはあと４のところまで迫っている。いっそ笑い話にできたらいいけれど、それで死んだんじゃ笑えないじゃない。

しめった帰り道　私はひとり
私を押したのは、風、よね？

フラワー

久しぶりに行ったお花屋さんはいい匂いがして、きらきらしてた。みんな笑ってた。お花も人も笑ってたんだ。私も笑った。渡された花束は橙色の元気なあの人にぴったりだった。

お花屋さんにずっといたら、絶対に綺麗になれるなぁ、とおもった

黄色いカイト

信じて走ればかならず飛ばせる

公園のみどり色やあの子の透明な瞳はきれいすぎるよ。その存在だけで涙がでてくるよ。大人になったら悲しみはなくなる、なんてそんなのこどもが勝手に作り出した幻想なのにすがってしまうんだ。

なにもかも美しすぎて、止められないこの涙も透明だ。

妖精の生まれ方を知っている？私はネバーランドに行きたいのか。わかんない。

敬うべき歌姫

かよわくマイクに添えられた細い手や、恥ずかしげにすくめた肩、上目遣いの大きな瞳には愛が溢れていて、瞳と瞳をあわせて、こんなにも素直に歌い合えたらなんて素敵なのかしら。うってかわって、鍵盤弾き語りのライブもすばらしい。歌の上手さ、鍵盤のフレーズ、一瞬の無駄もなく引き付けられる。この人を越えることを目標にしてきたけれど、まだまだ全然追い付かない。足跡を横目に早歩きで通り過ぎる私とあの人の距離は少しずつでも縮まっているのだろうか。

いつかあなたと肩を並べて、そうね、相撲でも御一緒したい。

雛祭

新曲はロックです！
メロディー良いって誉められた！
やった！私、やった！
自分でも結構気に入ってんだ！

けど、音楽ってやっぱり難しいな。いろんな気分のときにいろんな詞や曲を作っていろんな気分のときに歌うんだ。歌姫はお芝居もできなくちゃいけないってことね。この歌を歌うときは、ちょっと狂気じみた恋愛感情をもっていて必死だけどどこか余裕ってゆう矛盾した心理状態にある白雪姫にならなきゃ