カーニバル

歌を練習する合宿に行った
３泊４日の合宿
メンバーは中学の同級生
レッスンは男女別なのに、泊まる部屋が男女一組の個室　なぜかしら

初日、レッスンを終えた私たちは各自の部屋に戻り、０時前には床に就いた。男子がいつ部屋に戻ってきたのか、そもそも誰と相部屋なのかもわかんないまま、朝をむかえた。
２日目のスケジュールは、一日まるまるカーニバルと書かれている。私は隣の部屋のSちゃんと一緒に外へ出て、カーニバルを待つ屋台の間をぶらついた。にぎやかな音が、音だけが、遠くから聞こえてくる。私は財布もカメラも携帯も部屋に忘れてきたことに気付いて、取りに帰った。ドアから近いベッドに寝ているTくんに気付き、あーこの人と一緒の部屋か、とか思ってると、だんだんとカーニバルの音が近づいてきた。早く戻らなきゃ、と思って荷物を漁ってたら、Tくんを起こしてしまった。Tくんは、なぜか中学生のときのままだ。寝起きの彼に「今日カーニバルらしいよ～早く下りて来なよ」と声をかけると、無愛想にしってるよ、と言われた。なによせっかくひとが親切に教えてあげてるのにその態度ちょームカつく、と内心吐き捨てて急いで下りていった。

Sちゃんと合流し、水笛を買ってカーニバルを待つ。音はどんどん近づいて、まるで目の前にまで来ているかのように聞こえるのに、姿はぜんぜん見えない。見えないまま、音にのまれていって、そして、

目が覚めた